- 事前学習ノートはどうやって書くのがいい?
- 実習前にやっておくべきことは?
- 看護師さんによく聞かれることは?
- 看護実習でやってはいけない注意点は?
看護実習の前は、いろいろなことが心配になると思います。
特にはじめての実習だとどんな用意をしておくべきか迷う人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、看護学生さんが実習に行く前にやること、事前学習ノートのまとめ方、必ず必要な持ち物などを看護師のわたしが経験をもとにご紹介しています。
これを見て準備すれば完璧!
- 看護学生が実習前にやること
- 事前学習ノートのまとめ方
- 看護実習で用意するべき持ち物
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看護実習の前にやること5つ
看護学生が実習前にやっておくべきことは、主に次の5つです。
- 事前学習ノートの用意
- 実習用のメモ帳づくり
- 持ち物の用意
- 実習記録の下書き
- 参考書の用意
実習前はいろいろなことが不安になってソワソワしたりよく眠れなかったりする人も、やるべきことをやっておけば少しは安心して実習を迎えられるでしょう。
基礎実習でも領域実習でも、きちんと準備をしておけば大丈夫です。
準備が大切だよ
ここからは、それぞれの項目について詳しく解説していきます。
事前学習
看護実習には事前学習が必要不可欠です。
ここではわたしが事前学習でやってよかったことを参考に具体的な方法をご紹介します。
要チェック!
事前学習の内容
事前学習をはじめる頃には自分がどの病棟に実習に行くのか決まっていると思います。
実習病棟が決まっていればその病棟で多い疾患について調べておきましょう。
例えば、糖尿病の患者さんが多い病棟で実習するなら、次のような項目を勉強します。
- 糖尿病の概要
- 糖尿病の治療法
- 糖尿病の看護ケア
- 糖尿病でよく使われる薬(作用、副作用、禁忌)
- 糖尿病に関する検査データ
最近は入院期間が短く1回の実習で受け持つ患者さんが1人とは限りません。
そのため、すでに受け持ち患者さんが決まっている場合も、その患者さん以外の疾患も勉強する必要があります。
看護実習の事前学習をするときは、看護雑誌がとても便利でおすすめです。
参考書より使えるよ!
受け持ち患者さんの選び方
次のような患者さんを選ぶと実習がしやすいでしょう。
- これまで調べたことのある疾患
- 既往歴が少ない
- 若い
- 認知症がない
コミュニケーションがとりやすい患者さんだと実習がスムーズにいきやすいでしょう。
また既往歴が少なかったり知っている疾患の患者さんだったりすると調べ物が少なくなるのでラクだと感じやすいかもしれません。
実習に慣れてきたら少し難しい患者さんを選んでみるのもいいですが、慣れないうちは実習しやすい患者さんを受け持つのがおすすめです。
先生に相談するのもいいよ!
事前学習ノートのまとめ方
事前学習ノートは見返したときにわかりやすく見やすくまとめるのが大切です。
学校指定のフォーマットがないならA6サイズのメモ帳を使うのがおすすめです。
A6は白衣のポケットに入るサイズなので実習中いつでも持ち歩けます。
助産実習で使っていた
実際のメモ帳だよ!
またページ番号をつけるとどのページに何を書いたのかわかりやすくなります。
よく見返しそうなページには付箋を貼るのも良い方法です。
教科書や参考書の図解などを縮小コピーして貼り付けるのもおすすめです。
なるべく時短しよう!
メモ帳づくり
看護実習では実習用のメモ帳も必要です。
- 実習先で使う「実習用」
- 事前学習で使う「事前学習用(事前学習ノート)」
何も準備をしておかないとグチャグチャになり、あとで見返しても何がどこにあるのかわからなくなてしまいます。
見返したときにわかりやすいメモ帳なr実習中の記録を時短できるので、実習に行く前に実習用のメモ帳も下書きをしておきましょう。
下書き必須だよ!
実習用のメモ帳づくりについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
看護実習の持ち物をそろえる
看護実習の日程が決まったら、必要な物を準備しましょう。
実習がはじまると忙しく買い物に行く時間が取れないこともあるため、必ず実習前に買い揃えるようにしましょう。
全ての実習で必ず使うメモ帳やペンはまとめ買いしておくと安心です。
おすすめも紹介!
メモ帳
メモ帳には患者さんと話したことや看護師さんからのアドバイス、実習中の気づきなど、たくさんのことを書き込みます。
メモ帳は実習の評価に必要な実習記録を書くためにとても大切な物です。
看護実習のメモ帳の選び方やおすすめはこちらの記事で詳しく解説しています。
実習記録
看護実習で絶対に忘れてはいけないのが実習記録です。
実習記録にはその日の実習の目標や予定も書くので忘れてしまうと実習が成立しなくなってしまうので注意しましょう。
実習記録は一定数を学校からもらって、足りないときはコピーか印刷して使うケースが多いでしょう。
実習中に毎日コピーや印刷するのは大変なので、実習がはじまる前にまとめて用意しておくと安心です。
実習記録の用紙は多めに準備しよう!
筆記用具
看護実習で絶対に必要なのは黒いボールペンです。
黒いボールペンは実習の同意書のサインなどに必ず必要です。
ほかには多色ペンやマーカーがあると便利です。
異常値は赤、カンファレンスで話すことは緑、など色を使い分けるとメモ帳を見返しやすくなります。
カラー分けすると見やすい!
ボールペンはどのメーカーを選んでもいいですが、安すぎず高すぎないものがおすすめです。
看護実習中は何度もペンを出し入れするため、すぐに壊れてしまうことがよくあります。
ジェットストリームは看護学生の愛用者が多いボールペンです。
ハサミは看護学生はほとんど使わないので用意しなくても大丈夫です。
ナースウォッチ
看護実習には秒針付きの時計が必須です。
個人的には
百均などの安いものだと実習中に壊れて困ることがあるので避けましょう。
いろいろ使ったけど
ナースウォッチが1番!
ナースウォッチの選び方についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
ヘアゴム
意外と忘れがちなのがヘアゴムやネットです。
看護実習では身だしなみも評価の項目に入っています。
実習中は忙しくて買いに行く時間が取れないこともあるので、いくつか予備を持ち歩いていると安心です。
交通費・定期
実習先が遠いと交通費の負担が大きくなります。
実習前になって困らないように、実習先が決まったら実習期間分の交通費を確保しましょう。
実習先までバスや電車で通う場合は、実習定期を買える場合があります。
ただし実習定期は申し込みの期間が決まっているので早めに確認が必要です。
実習定期だと交通費も
抑えられるよ!
トートバッグ
看護実習では荷物を置く場所と実習病棟が離れていることがあります。
トートバッグがあると荷物の持ち運びがラクになるだけでなく、落とし物をするリスクを下げられます。
実習中の落とし物はインシデントにもなるため注意が必要です。
A4の実習記録が入るサイズでシンプルなデザインのトートバッグを選ぶのがおすすめです。
安い物でもOK!
ポケットサイズの参考書
事前学習用のメモ帳(事前学習ノート)のほかに、ポケットに入るサイズの参考書もあると便利です。
参考書はどこに何が書いてあるかすぐチェックできるように付箋を貼るのがおすすめです。
看護実習でおすすめの参考書についてはこちらで詳しく解説しています。
聴診器・血圧計
看護実習では聴診法で血圧を測るため聴診器とアナログの血圧計が必要です。
病院や学校で貸してくれるケースもありますが、もしすでに持っているなら持参するのがおすすめです。
借りるたびに看護師さんに声をかけなくてはならなかったりバイタルサイン測定の順番待ちになったりする可能性があるので、不便に感じる場面が多いと思います。
持って行ったほうがラクだよ!
パソコン・iPad
パソコンやiPadの持ち込みが許可されている学校であれば、ぜひ持参しましょう。
パソコンやiPadは調べ物にとても便利です。
ただし病院のWi-Fiを使える可能性は低いため、電子書籍を使うのがおすすめです。
実習に使えそうな参考書はあらかじめダウンロードしておけば、検索機能で知りたい情報をすぐ確認できます。
調べ物に便利だよ!
看護学生の実習に役立つ参考書がそろっている電子書籍サービスについては、こちらの記事でまとめています。
バインダー
看護実習中は基本的にメモ帳を使いますが、バインダーもあると便利です。
バインダーがあると立ったままでも記録が進められます。
ただしバインダーだと挟んだ用紙を落としたり個人情報が見えたりするリスクが可能性が高いため取り扱いには注意が必要です。
もしバインダーを選ぶなら折り畳みができてクリップが強いものを選びましょう。
使用禁止の学校もあるから
実習要綱を確認してね!
下敷き
下書きがあると実習記録を書くときにあると便利です。
ほとんどの学校が実習記録をファイルに閉じて管理していると思いますが、ファイルに挟む枚数が多くなっていくほど紙の厚みで書きにくくなります。
もし用意できるなら持って行ったほうがいいアイテムです。
あると便利な隠れアイテム!
実習記録の下書き
看護学生の実習中はとにかく忙しくハードです。
常に実習記録に追われることも少なくないため、実習記録が配布されたら書けるところを書いてしまいましょう。
落とした時に誰のものかわかるように実習記録には1枚1枚に名前や学籍番号を記入します。
名前と学籍番号だけといっても30枚以上の用紙に書くとなると、それなりの時間がかかります。
とにかく少しでも書いておくことがコツです。
これすごく大事!
実習に使える参考書を用意する
実習中の看護学生が最も苦労するのは実習記録です。
実習記録を効率的にできるかどうかは、どれだけ良い参考書を用意できるかにかかっています。
看護実習に行く前に実習に使えそうな参考書を集めておきましょう。
看護雑誌もおすすめだよ!
紙の本を選んでもいいですが、iPadやパソコンを実習先に持ち運べる場合は電子書籍を購入するのがおすすめです。
看護実習でやってはいけないことを確認する
看護実習に行く前には、実習でやってはいけないことを確認しておく必要があります。
看護学校の実習前オリエンテションでも説明がありますが、特に以下の3点には注意しましょう。
患者さんの前でメモする
患者さんの目の前でメモを取ることそのものは悪くありません。
しかし看護実習となると多くの学生が一言一句を逃さまいと必死にメモを取ってしまいます。
看護学生あるあるだね
最初のうちはどれが重要な情報かわからないため仕方のない部分もありますが、患者さんからすると気持ちのいことではありません。
基本的には患者さんの前でのメモはなるべくせずに、病室を出てから廊下やスタッフステーションでメモするのがいいでしょう。
どうしてもその場でメモしたいときは、患者さんに「実習の記録に必要なのでメモを取りながらお話を聞いてもいいですか」と一言伝えてから行いましょう。
心遣いが大切!
独断で行動する
実習中の看護学生は実習指導者の指示のもとで行動しなければいけません。
特に低学年のうちは何が危ないことかも判断できないので、どんな小さなことでも独断での行動は危険です。
例えば、「あそこのトイレに行きたいんだけど手貸して」と言われて数歩先の場所だったとしても、自分だけで判断して行動してはいけません。
自分の身を守るためにも、ちょっとしたことでも相談するよう心がけましょう。
独断はインシデントのもと!
個人情報を漏らす
実習中は個人情報の漏洩に注意が必要です。
SNSでの情報発信やメモ帳の管理などに気をつけるのはもちろんですが、実習中も容易に患者さんのことを他者に伝えないように注意しましょう。
例えば、通りすがりの患者さんのご家族らしき人に個人情報を聞かれても、すぐに答えてはいけません。
まずはお名前を伺って看護師に報告した上で対応するようにしましょう。
「実習生なので看護師に確認します」と言うといいよ
看護学生の事前準備でよくある質問
- 看護学生が実習前にやることは?
-
看護学生が実習前にやっておくと良いことは次の5つです。
- 事前学習ノートの用意
- 実習用のメモ帳づくり
- 持ち物の用意
- 実習記録の下書き
- 参考書の用意
- 事前学習ノートのまとめ方は?
-
看護実習の事前学習ノートはA6サイズのメモ帳を使うのがおすすめです。
どこに何を書いたかわかるように付箋をつけたりページ番号をつけると良いでしょう。
イラストなどは参考書を縮小コピーすると便利です。
- 看護実習で必ず使う持ち物は?
-
実習記録、メモ帳、筆記用具です。
大体のものは忘れても貸し借りできますが、実習記録は自分だけのものなので絶対に忘れないようにしなしょう。
まとめ
この記事では、看護学生が実習前にやることを全般的にご紹介しました。
看護実習の前はいろいろなことの不安でいっぱいだと思いますが、今できることからコツコツと準備をしていきましょう。
実習前の準備がきちんとできていれば、実習中の辛さを少しは軽減できるはずです。
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